MXT+はハイトークワッシャーシステムに対応しております。ハイトークワッシャーシステムは反力ワッシャーとバックアップワッシャーで構成されています。反力ワッシャーは反力ワッシャー専用ソケットを取り付けることで反力受け無しでボルト締結ができるように構成されています。反力ワッシャー専用ソケットはワッシャーの菊川形状と噛み合い、工具が締め付けられる際の反力を受け止めます。
ハイトーク反力ワッシャー専用ソケットの取り付け方法
- 適切なサイズの反力ワッシャー専用ソケットを四角駆動軸とスプラインの上にスライドさせ、つまみネジをスプラインの平らな面に合わせます。
- つまみネジを締めてを固定します。反力ワッシャードライバーの固定を確認してください。
反力ワッシャーでのボルト締結作業
- mxt+に油圧ホースを接続して油圧ポンプを希望のトルク出力に設定します
- mxt+をナットと反力ワッシャーの上に置き、反力ワッシャー専用ソケットが反力ワッシャーとかみ合うようにします。
- ナットが回らなくなるまでポンプコントローラーの緑色のボタンを「押して離して」を連続して繰り返します。
反力ワッシャーでのボルト緩め作業
- mxt+をボルトに取り付けたときに作業者からLOOSENが見える面を表にして反力ワッシャー専用ソケットを設定します。
- 油圧ポンプの圧力またはトルク値を最大値まで上げます。
- ナットと反力ワッシャーの両方にかみ合うように反力ワッシャー専用ソケットをボルトに取り付けます。
- ボルトが完全に緩むまで圧力を加えて下さい。
- 締め付けの逆の順序で徐々に緩めてください。
- ボルトを完全に緩める事ができたらナットと反力ワッシャーを手で取外してください
ハイトークナットを用いたボルト締結
ハイトークナットは通常の六角ナットに代わる機械式テンショニングナットです。mxt+にハイトークナット専用ドライバーを取り付ける事でハイトークナットでボルト締結作業ができます。
- ドライブリテーナのボタンを押し、mxt+から駆動軸を取り外します。
- ハイトークナットダイレクトドライブをツールハウジングの駆動軸があった箇所にスライドさせます。
- 反対側の専用ドライブリテーナを挿入し、時計回りにねじって締めます。
- ドライバが完全に噛み合っていることを確認しながら、mxt+をハイトークナットにセットします。
ハイトークナットを締める
- 油圧ホースを接続してポンプを希望のトルク出力に設定します
- ポンプのリモコンの緑色のボタンをmxt+専用ドライブが動くまで押し続け、次に離します。
- ハイトークナットのアウタースリーブが回転しなくなり、指定された圧力で工具が停止するまでポンプコントローラの緑色のボタンを「押して離して」を連続して繰り返します。
ハイトークナットを緩める
- mxt+をボルト締結箇所に取り付けた時に作業者からmxt+側面の「LOOSEN」の刻印 が見えるように配置してハイトークナットダイレクトドライブを取り付けて下さい
- 油圧ポンプの圧力またはトルク値を最大値まで上げます。
- 専用ドライバとハイトークナットをかみ合わせます。
- ハイトークナットのアウタースリーブが自由に動くまで圧力をかけ続けてください
- 締め付けの逆の手順で徐々に緩め、ハイトークナットを緩めて下さい
- 圧力がなくなったらハイトークナットを手で外します