MXT+反力受けを用いたボルト締結の手順

mxt+はソケットと標準反力受けまたは後部反力受けのいずれかを取り付けることで反力受けで反力を取るボルト締めが可能になる唯一の油圧トルクレンチです。

怪我を避けるため反力受けと反力点の間に体の一部を置かないでください。反力受けは絶対に改造しないでください。反力受けの形状変化に伴い人身傷害や工具の損傷につながる可能性があります。

標準反力受けの取り付け

  1. 六角止めネジを反力スプラインの平面に合わせながら反力受けを駆動軸スプライン上でスライドさせます。
  2. 六角止めネジを締めて反力受けをスプラインにしっかりと取り付けます。
  3. 反力受けがmxt+にしっかりと固定されていることを確認します。

後部反力受けの取り付け

  1. 後部反力受け背面のキャッチレバーを押す。
  2. 後部反力受けを後部スプラインの上 にスライドさせる。
  3. キャッチレバーを放す。
  4. 反力受けが工具にしっかりと固定されていることを確認します。
  5. 使用しないときはスプライン部分にカバーを使用して工具を保護します。

ソケットの取り付け

ソケットの取り付け前にゴム製のOリングがソケットに取り付けられていることを確認してください。

  1. 図のようにピンをソケットに途中まで挿入する。
  2. ソケットの穴と四角駆動軸の穴を合わせながら、ソケットを四角駆動軸上にスライドさせる。
  3. 図のようにピンをソケットに挿入する。
  4. ピンがソケットと同じ高さになるまで、ソケットと四角駆動軸の両方にピンを押し込む。
  5. 0リングをピンの上にスライドさせ、工具を操作しながらピンを固定する。

油圧ホースとmxt+をつなぐ

mxt+と油圧ポンプは動作圧力10,000 PSI(破裂時40,000 PSI)のツインラインホースアセンブリーで接続されています。ホースの各端にはオスとメスのコネクタがあります(オスカプラはメスに挿入します)。

標準油圧ホースの長さは通常は5mですがさらに長くする事も可能ですのでお気軽にご相談下さい。

  1. 重要: ホースを接続または取り外す前に電源を切って減圧されていることを確認してください。
  2. お持ちの油圧ホースの定格が 10,000 PSI の動作圧力であることを確認してください。
  3. カップリングから保護キャップを取り外し、カップリングに汚れや破片がないか検査します。
  4. 供給ホースをオスカップリング「A」に接続します。リターンホースをメスカップリング「R」に接続します。
  5. 工具の誤作動を防ぐため。カプラーの向きを逆にしないでください。
  6. ポンプのカップリングは、損傷や汚染を避けるため、使用しないときはキャップとプラグで保護してください。

クイックコネクトカプラー(プッシュプル)

クイックコネクトカプラーでホースを接続するにはオス側をメス側に挿入し、カチッと音がするまで押します。誤って接続が外れないように、ボール (A) がスロット (B) と一直線にならないようにロッキングリングをねじります。切断するには、ボール(A)をスロット(B)に合わせ、ロッキングスリーブを引き戻します。

ホースを外す前に、システムが減圧されて いることを確認してください。

ポンプを初期化して圧力を確認してください

すべてのコンポーネントと接続が適合し、十分な電力があることを確認してください。
主電源コンセントの電圧と周波数がポンププレートの情報と一致していることを確認してください。
ポンプの電源を入れ、圧力が最大10,000 psi、最小1,500 psi になることを確認します。
エア駆動ポンプ(オプション): エア供給が 100 psi および 130 CFM であることを確認します。

ポンプメーカーのガイドラインと指示に必ず従ってください。

必要な圧力を決定する

ツール・トルク出力は、油圧圧力の範囲で校正されています。希望するトルクに必要な圧力を付属の表から選択してください。
ポンプレギュレータを調節して希望のトルク出力を設定します。注:レギュレータの圧力は下げずに、常に上げて調整してください。

ツールハンドルの取り付け

ツールハンドルの取り付けと使用により、油圧トルクレンチを取り扱う際の安全性が最大限に確保されます。 上部のツイストノブを使用して、しっかりと固定されるまでハンドルをツールにねじ込むだけです。
パワーツールを取り付けた後、ノブのネジを部分的に緩め、ハンドルを希望の位置まで回転させて下さい。

パワーツールをボルトナットにはめ込む

  1. パワーツールが締め付けモードにはっているか緩めモードになっているか確認して下さい
  2. ソケットを四角駆動軸にセットし、ソケットが完全にかみ合っていることを確認して下さい
  3. 反力受けを隣接するナット、フランジ、またはその他の強固な反力点に当てて下さい
  4. ホース接続部に障害物がなく、危険のないことを確認してください。
  5. 必要に応じて、バックアップレンチを取り付けるか、背面側ナットを固定して下さい
  6. その後、システムに瞬間的な圧力をかけ、工具が適切に配置されていることを確認します。
  7. 見た目や動作が適切でない場合は、いったん停止し、反力受けを再調整してください。

反力受けには十分に注意を払ってください

後部反力受けを使用する場合は、必要に応じて反力受けを調整し、反力面に合わせます。

反力受けを使用するトルク締め

  1. カチッという音が聞こえるまで、ポンプ コントロールの緑色のボタンを押し続けます。ピストンが完全に伸び、角型ドライブが回転しなくなります。
  2. ツールがリセットされたことを示すカチッという音が聞こえたら緑色のボタンを放してピストンを後退させます。
  3. ツールが停止し、ナットが目に見えて回転しなくなるまで、緑色のボタンを押す話すのサイクルを続けます。

反力受けを用いた従来のトルク緩め

  1. ポンプを最大圧力 (10,000 PSI、700 bar) に設定します。
  2. 四角駆動軸を逆にして、「緩める」という文字が見える状態でツールをナットまたはボルトに取り付けます。
  3. ナットを手で緩めることができるまで、上記と同じ「押す、進む、クリックする、リリースする」サイクルを繰り返します。

mxt+が嚙み込んだ際の解除方法

油圧トルクレンチmxt+には自動リリース機能があり、手動リリースは必要ありません。mxt+が緩んで対象ボルトから解放されるまで、ポンプコントローラーの緑色のボタンを押し続けます。そしてツールを取り外します。