作業者が怪我をしないようにボルト締付作業をおこなう前に反力受けが構造物にしっかりと接触していることを確認してください。ナットを締めたときに、体のどの部分も反力受けの経路にないことを必ず確認して下さい。反力受けに体の一部を挟まれると大怪我につながります。
コードレス電動トルクレンチライオンガンは六角ソケットと反力受けを使用して、従来のトルク締め用途に簡単に使用する事ができます。反力受けはライオンガンに素早く固定する事ができます。
イモネジ(2)と反力スプラインの平坦部分(1)を合わせながら反力受けを駆動軸上にスライドさせます。イモネジを六角レンチで締めて、反力受けをしっかりと固定します。反力受けがしっかりと固定されていることを確認して下さい。
事故や工具の破損の原因となりますので反力受けは絶対に改造しないでください。
0リングがソケットに装着されていることを確認してください。ピンをソケットに途中まで差し込みます。ソケットのピン穴と四角駆動軸の穴を合わせながら、ソケットを駆動軸にスライドさせます。ピンをソケットと駆動軸に通し、ピンをソケットと平らになるように固定します。0リングをスライドさせ、ピンを固定させます。
反力受けを使用したボルト締結法における設定
ライオンガンの電源を入れトルク値を調整し、ファスナータイプの種類を選択します。反力受けを使用して右ねじにトルク締めを行う場合、ファイスナータイプはRIGHT HANDになります。
通しボルトの場合、ボルト締付の際に背面のナット回転しないようにバックレンチを置きます。ソケットをナットの上に置き、ナットが完全にはまるようにします。トルクをかける前に反力受けがしっかりと固定物に当たっていることを確認してください。
反力受けと用いたボルト締結
- トル ク締め操作を開始するにはトリガーを引き続けて下さい。
- ファスナーモードがRIGHT HANDまたはLEFT HANDの場合、操作パネル上の任意のボタンを押すよう指示するメッセージが表示されますが作業者は両手を反力受けに近づけないようにして下さい。
- 作業者任意のボタンを押すと駆動軸が回転します。工具が始動すると反力受けが動いて反応面にしっかりと押し付けられ、工具はトルクをかけ始めてナットを締め付けます。
- 工具が所定のトルクに達し、停止するまでトリガーを引き続けてください。もしも角度値が指定されている場合、トリガーを押し続けると、工具は一時停止し、その後設定した角度値で角度締めを行います。
- リリース角度が指定されている場合、締め作業が完了した後一時停止して緩め方向に設定した角度分回転します。設定したすべての操作を完了した後、トリガーを離します。ライオンガンを操作中、ステータスライトはオレンジ色に点灯します。
- 操作が成功するとステータスライトは緑色に変わり、失敗すると、ステータスライトは赤色に変わります。BEEPERが有効な場合、操作の完了時にビープ音が鳴ります。ツールソケットをナットから外します。
- リリース角度を設定していない状態でトルク締めをおこなうと工具がナットから取れなくなることがあります。その場合は、工具を緩めモードに設定し、工具をナットから解放してください。
反力受けを使用してボルトを緩める方法
- 逆回転時に無条件で最大トルクを発揮し、強力な脱力性能を発揮します。
- 方向切替スイッチを緩めモードに切り替えます。
- ソケットを装着した工具をナットの上に置きます。
- 反力受けを固い表面に当てます。
- トリガーを引き続けて3つの赤いボタンのいずれかのボタンを押し てトルクをかけナットを緩めます。
- 工具が始動するとまずは反力受けが動き始めて、反力面にしっかりと押し付けられます。
その後、工具はトルクをかけ始め、ナットを緩めます。 - 動作中はステータスランプがオレンジ色に点灯します。動作が成功するとステータスランプが緑色に、失敗すると赤色に点灯します。
- 工具をナットから外します。
安全な反力取りの位置
反力の取り方は非常に重要です。無理のない適切な反力の取り方をする事により、安全かつ工具に無理な負担をかける事なくその寿命を延ばしやすくなります。
理想的な反力の取り方
左図のように反力受けの側面で面と面で当たっている事が重要です。また、右図のように反力受け側面の平らな部分が当たっていることが理想です。
無理のある反力の取り方
誤った反力の取り方は怪我や工具の破損の原因になりますので上記図のような反力の取り方はお控え下さい。左図の場合、反力受けが工具本体を外側に引っ張ってしまいギアボックスと四角駆動軸に大きな負荷がかかってしまいます。また、右図のように反力受けの先端部で反力を取ってしまうと反力受けが工具を本体を押し、ギアボックスと駆動軸に大きな負荷がかかります。尚、当社の反力ワッシャーを使用すると反力受けが不要になります。